2012/03/15

0314フェアトレードのオーガニックチョコレートを食べながら。

Veggy Marcheに行ってきました。チョコレートが大好きな僕はホワイトデーという大義名分のもと、フェアトレードのエクアドルのトリュフ(新入荷!)とかアリサンのオーガニックチョコレートやヴィーガンカレー、有機ローバイト(オーガニック•バー)などスタッフの方のお薦めを中心に購入。(Kさん、Oさん、ありがとう!)

安全で安心、そして継続的に生産できること。生産者の生活ができるように価格や賃金を保障し、経済的に支援することで貧困から抜け出せるようにしていくことを目的としているフェアトレード。日本にもフェアトレードの会社がたくさんあります。

Veggy Marcheの商品カタログにアリサンやエヌ•ハーベスト(オーガニックスパイスや紅茶、フェアトレード商品多数。)などがフェアトレード特集にピックアップされていました。他にもたくさん。知ると興味深いことがたくさん。エヌ•ハーベストの部分を少しだけ引用させていただきます。

エヌ•ハーベストの副社長鈴木裕さんがこの仕事を始めるきっかけとなったのは、パキスタンの北部にあるフンザ地方との出合いからでした。


イスラマバードからバスに揺られること20時間、鈴木さんがフンザに到着したのは深夜でした。そんな時間にも関わらず、たまたま行き交じった若者が、見ず知らずの旅行者である鈴木さんの荷物を持ち、宿まで案内してくれたそうです。数々の国を旅していた鈴木さんは警戒しましたが、それは彼らの偽りない好意でした。そして、その翌日には彼らの家に招かれ、たくさんのごちそうとともに、家族みんなからもてなしを受けたそうです。このような、人々の温かさに感激した鈴木さんはしばらくフンザに滞在。現地の人々の家に泊めてもらい、その暮らしを体験しました。そして、その体験を通して、限られた土地のなかで、畑を耕し、家畜を飼い、必要なものだけを取るという、フンザのシンプルな生活を知ることとなります。


鈴木さんはこのようなフンザの人々温かさを、フンザのサステナビリティな生活を日本に伝えたいという思いでフェアトレードをはじめました。そして、鈴木さんはこう言います。「私はフンザを支援していると思っていません。フンザの人々に本当にいいものを分けてもらっていると思っています」と。(「ベジィな暮らしのための商品カタログ 第3号」より)

フンザ地方はパキスタンの西北部のヒマラヤ山脈の西端、標高約2,500m。世界有数の高峰に囲まれた壮大な景観は「風の谷のナウシカ」のモデルにひとつにもなったそうです。そんなエヌ•ハーベスト、5月のVege&Fork Marketに出店してくれます!このようなコンテキストを知ると商品を見たときの感覚が全く違いますよね。僕もとても楽しみ。

 (ベジィマルシェは京王線:笹塚駅徒歩5分くらい。店頭では九州エリアの野菜も販売。)

僕は長い間「キットカットの味」に慣れているので「ロースイーツはいまいち、グっとこないな。」と思っていたんですが、気がついたらもうファンです。地に足がついている感じの味。おいしい。味の好みって大人になっても変わるんですね。

幼少期の食体験ってその後の食生活を左右します。イージーなものを食べていると大人になってもそれが当たり前になってしまう。やばいとは思わない。(本当にやばいのですよ。)今は原発の問題がクローズアップされているから安全な食を求める意識が全体的に高くなっていますが、それ以前にも意識する必要はあったはずなんです。

放射能のリスクについては周知の通りですが、実はもっと気にすべきは自分の日常生活だと思うのです。放射能ももちろん日常生活に直面する問題ですが、そうではなく、仕事や生き方、人間関係/コミュニケーション、精神的ストレスのコントロールやライフスタイルなど「生活習慣の乱れは放射能リスクよりも高い」とすら思います。(赤ちゃんや小さな子供は別です。)過度の飲酒や肉食。加えてタバコや肥満。そもそもカラダに良くないことは身近にたくさんあるんです。

責任転嫁するのは楽なことです。僕はどちらかと言えば原発は反対ですが、声を上げることは大事であると感じる一方で自分自身を自分で守らなければいけない。変換が必要なパーツは自分の中にたくさんあると思います。

高価な化粧品や美顔器やダイエットサプリでキレイになろうとする前に「自分自身の内面をクリーンにしたら?」というのも一緒です。外的なものに求めるのではなく内的なものに求めていく方が時間はかかるかも知れませんが理に叶っている。(本質的に僕がマクロビオティックに興味を持った点はまさにここでした。)カラダに良い食生活はもちろん、適度な運動やヨガをしたり、自分の周りの環境をより良くカスタマイズしていく努力をする方がよっぽどキレイになれるんじゃないかとか思うわけです。テクノロジーも大好きですが、同じようにオーガニックな生活に魅了されていきます。このあたりをおもしろく説いてくれる、服部みれいさんのマーマーな☆ダイアリーはお薦めです。