2012/08/13

島根県のオーガニックポイントを探検しています。


夏休み!ということで相方の実家に帰省しています。海沿いの町、島根県浜田市。毎日サーフィンしたり、読書したり、朝ヨガしたり、BBQしてビール飲みまくったりといい感じに過ごしております。たぷたぷしていますが、仕事も多少してます。ほぼPCでやりとりできる時代は実に便利ですね。朝夕は少し涼しいですが、日中は暑く、海は欠かせません。(車で15分でビーチ!)日本海はいつも穏やか。透明度も十分です。プライベートビーチ風エメラルドグリーンな場所もあるんですよ。湘南なんかに比べ人が極端に少ないのでゆっくりできます。波があまりないとは言え、サーファーが3人くらいしかいない時間帯もあって海の一角を貸し切ってる気分です。子どもの頃の夏休みのように気持ちよく過ごしています。

さて、そんな島根県ですが、いつもより長くステイしているので市内市外含め、少しネットワークを作りたいなぁと思っており、事前に親戚の方に「どなたか紹介して」とお願いしていました(笑。

川崎や横浜でオーガニックマルシェを作ったり、自分たちで野菜を育てたり、オーガニックスイーツを販売したり、その他のイベント企画の仕事をしていることもあって、島根県でも活動したいという気持ちが芽生えてくるのはボクらにとって必然でした。つながりの時代とは言いますが、何となく知り合いを増やしまくっても仕方ないので、やはりテーマ性を持った上でのつながりが僕は好みです。

今風に言えば、「拠点を2つ以上持つこと」は不思議ではありません。それこそ僕はいくつかのフィールドを持っておきたいと考えています。首都圏でなければいけない理由はないのです。東京生まれ+育ちである僕が島根県に田舎が持てたことは何かの縁だと思っていて、何かできることはあるんじゃないか、例えば地域活性化に関わるプロジェクトを立ち上げてみたい、そんな漠然とした思いがあるので、長期的に考えていこうと思っています。何度か帰省するうちにそんなことも考えはじめて、親戚の方からの紹介で町内でも有名な方に今回お会いする機会もありました。どんな町にもクリエイティヴで、前向きで、エネルギー高い人はいるもんです!

「東京に大地震が来て、住む場所を失ったらどうする?」「田舎にも仕事や家などの自分のフィールドがあったらセーフティネットになるのではないか?」と、こじつけ感もありますが、まぁ、自分のフィールドを常に何かしら広げていたいというのが大きな理由です。そしてほんの少しでも稼げるような仕組みを自分でつくる。金額の大小はさておき、ここはとても大事です。(じゃなきゃ何やるにも続かないから。)軸はもちろん「オーガニックライフ」に関わる部分でです。

さて、到着して早々、ボクらが島根にいることを知った友人がFbで「柿木村」という存在を教えてくれました。(「柿」には縁がありますね、、。)

(写真:リンク「なつかしの石見の国」

ここは道の駅「かきのきむら」。店内には地元で育った有機野菜がたくさん売っています。運営している会社のマネージャーの方とお話する時間がありました。柿の木村は、「健康と有機の里づくり」をPRし、「自分が健康で生きるための農業をやろう」という当時の村長の呼びかけで村にある農家が一致団結して「有機農業」に転換。以降、農薬を使わない農業が始まります。スローライフといったトレンドワードが出てくるもっとずっと前、1975年頃から有機的生活に取り組んでいる村です。(2005年に隣町と合併して現在の地名は吉賀町柿木村)価格競争の波と戦いながら、有機農業を続けています。「値段だけで決められてしまうことは残念。なぜオーガニックがいいのかを伝えることはとても難しい。意識や考え方を変えることは本当に大変なこと。」とのコメント。参考)有機農業 小さな村の挑戦


農業の担い手の高齢化と後継者不足は未だ村が抱える問題です。311以降、若者のIターンやUターンがあって活気付いたりもしているそうですが、きちんと商売になり、安定的な生活をするのは容易いことではなく、なかなか続かないのが現実、とも。


そして「エコビレッジかきのきむら」。サイトはこちら。旧校舎をリノベーションして「地域広報」「オーガニックカフェ」「企画展示、エコショップ」「研修施設」「木工などの体験工房」「調理室」などなど楽しい事をたくさんしている施設です。NPO団体が運営。築何十年かわかりませんが、映画に出てきそうな木目廊下にノスタルジーを感じます。(神奈川県にある「ふじのアートビレッジ」を発見したときの同じようにワクワクしました。)○○ビレッジってのは何かゆるい感じがして良いですよね。


ここにはマクロビオティックカフェがありました。お店の名前は「オーガニックカフェAja」サイトはこちら。ランチをとりつつ、店員の方やお客さんたちとみんなで会話。楽しいですね。オーナーは都会で仕事をした後、Uターンでお店をオープン。夏休みの子ども企画がたくさんあるようで忙しそうでした。オープンで素敵な方です。(必ずまた来ることになると思います。)柿木村周辺は311以降、若い人が結構移住してきているそうです。みな、Fbで繋がっていきます。


(教室の一角にオーガニックカフェ アヤはこの奥に。)

かきのきむらビレッジの目の前を流れるのが高津川。全国一級河川の水質調査で清流ナンバーワンになった実績があるそうです。詳しくはこちら。たしかに透き通るくらいキレイな川です。途中、クルマを停めてぱちり。周りは緑だけ。これ以上ないくらいの大自然です。


オーガニックカフェ アヤで、耳に入ったBGMにびびび!(僕はよく店内BGMに反応するクセがあって、気に入ったらすぐに店員に聞いてしまうのです。。)「このCDだよ〜。Macに入れちゃいなよー。はーい。」ってその場でCDを渡してくれました。(ありがとうございます!)思い出の曲になりそうです。

自分プロジェクトを始めてから自分の中のアンテナが感度良好になっていきます。モノの価値観も変わります。物欲でない欲求の方がどんどん高くなったりします。シンプルライフが好きになってきているので生き方、考え方、ワークスタイル、人間関係などなどいい意味でアップデートされていきます。

自分の田舎とは言え、ノーマークだったこの地も知れば知るほどいろいろあります。帰省6年目ですが、親戚付き合いだけではもったいなくてもっと深いところまで行ってみたいと思います。海あり、山あり、川あり、食あり、オーガニックあり。商売目線というとヤらしいですが、本当に自分にもできることは探せばあると感じます。もしくは作る。仕事化することも自分次第です。探検は続きます。