実際、何人くらいお客さんが来て売れるお店はどれくらい売り上げるのかという予測値が全くわからない。極端な話、例えば10万円の売り上げに対して3,000円の店舗と5,000円の売り上げに対して3,000円の店舗が出てくることだってありうる。それはそれで、という考え方も出来なくはないが、どうしても公平性を考えてしまうたちなので、考えた結果、「売り上げの10%」という結論に自ら達した。というか単純に合理的だと思っている。
他の類似イベントを見てみると、この方法でやっているイベントはあまりない。コスト計算が事前になされ、いくらの収益で成り立つかというバランスシートが存在しているのだ。金額を予め決めて当然だ。「東京ベジフードフェスタ」はこんな感じだ。
現場で調理するお店の場合 ¥110,000(2日間)
事前に調理済みのお店の場合 ¥35,000(2日間)
高いか安いかは出展者次第だろう。代々木公園の使用料や人件費、付帯設備に刷り物やPRなど考えたらこれくらいにはなるのだろう。さすが都内の真ん中、大体動員が半端じゃない。行ってみたが本当に人気があるイベントだ。天候にも多いに左右されるだろうがとにかく人が多い。100万円単位で売り上げる店が続出するのもよくわかる。おいしい店もかなりあった。店作りやオペレーションなど学ばせてもらった。ちなみに「東京ベジ〜」の実行委員会の方々がVFMに来てくれて挨拶してくれた。イベントの大なり小なりはさておきコンセプトに共感してくれていたようで、これは本当にうれしかった。
「アースデー」に関してはもう何と言うか大きすぎて意味がわからない。とても参考にならなかった。エネルギーとかちょっとテーマが大きい。あれだけのものするってのは凄いよねぇ。売る店はどれくらい売り上げんだろう。でも居て楽しいイベントなのは間違いない。
今回このイベントを主催するにあたって最もありがたいことは、会場費やそれ以外の経費をほぼゼロに押さえることができた点だ。(刷り物はさすがにいくらかかかっているが。)つまりリスクがなかった。これは今後も変わらないだろうし、だからこそ今後もやろうと思っている。ただし、テントは自腹で購入した。あのロケーションでテントなしは考えられない、と。これもまぁレンタル制にしていけばなんとか回収できる。固定の出展料制にするか、10% 制にするかはこの規模感でやる限りは選択できるということか。欲を言えばフライヤーというのをなくしたいと考えている。これだけソーシャルメディアが発達しているし、情報収集の仕方が変わったからだ。願わくば波及効果がある人にTwitterでつぶやいてほしいw。これ以上ないってくらいのプロモーションになる。それはそれでコツコツ仕掛けていきたい。もちろん全体で言えばまだまだ旧来のメディアで収集している人も少なくない。この部分についてはまたゆっくり書きたい。商圏という話や市場を考えるっていうテーマで。考えているととてもおもしろい部分だ。
もうひとつ、今回のイベントを機に仲良くなった出展者にこう言われたことがある。
「10%なんてやり方するとちょろまかされちゃうかもよ。」
「10%なんてやり方するとちょろまかされちゃうかもよ。」
どうぞどうぞと思った。私だって特別に人を信用するタイプではない。そうかも知れないとも思った。でもいいんです。そういうのは。大した問題じゃない。というかココロのどこかで「そんな人いない。」と思っていた。だって友人が友人を呼んでいる=皆つながっているから。ある意味狭い世界なのはこの業界も一緒だと思う。個人出展の方々はそこらじゅうのイベントに出ているから知り合いなのだ。実際出展者同志の交流もたくさんあった。そんなことする人いないよって。
というわけで次回開催時も「売り上げの10%制」にしようかと思っています。もしご意見がある出展者さんやこのブログを読んで思ったことがある方がいましたら是非聞かせてください。
では、よい週末を。