2011/12/08

自分のアイデアや企画が「他人のもの」になることについて。

企画や商品開発、プロジェクトに関わっている際、自分が考えたアイデアや企画、ネタなどが「いいねぇ!」と言われて採用されていくのはエキサイティングなことです。それは自分の存在意義を感じられたり、他人に認められた、と思うからです。

逆に上司や同僚、他社などにそのアイデアを持っていかれる、もしくは「まるで自分が考えたように」見せられたりすると不快に思ってしまうこともあります。

企画がうまく通ったり、プロジェクトが進んでいくと、「あれはオレ(私)が考えたアイデアなんだよね。」と言う人は割と多いです。自分が損をした気になってしまう感覚と言えばいいのでしょうか。たしかにそうかも知れません。

そういう経験をもった人は多いと思います。僕も両方の経験があります。

けれども、そのように「盗まれた。」と思ってはいけない、それは違う、と考えるようになりました。
そもそもストレスです。このように考えるべきだと思うようになりました。

アイデアを口に出すだけの人よりも、実行(推進)していく人の勝ち。


なぜなら、「(突発的に)口に出したひとこと」よりも、それを「時間をかけて作り上げていく」ことの方が何倍も大変だからです。エネルギーを使います。「生みの親より育ての親」と一緒です。俗っぽい言い方をするならば、「やったもん勝ち」です。
現代の情報社会(時代)において、天才的な、誰も思いつかない、斬新なアイデアなんてもはやない、とさえ言われています。ちょっとやそっとのアイデアなんてそこらじゅうに転がってるし、そもそも、もうアイデア自体に価値はない、という時代です。
どういうことか。
むしろ実行力が問われている時代だということです。

よく聞く話しがあります。
情報商材系やビジネスモデル系のセミナーなんかで、「こんな素晴らしいビジネスモデルを人前で話してしまっていいんですか??もったいなくないですか?」と。
そうするとスピーカーの人が言うのです。
「今日来た何百人のうち、ほとんどの人がいい話しを聞いた、おもしろかった、と言って帰るんだよ。本当に動く人は1%か2%ぐらいしかいないんだ。だから全く気にしない。」
誰もやらなかったら自分でやるよ、とさえ言っています。
これは実行する(動く)ことがどれほど大変なことかを表している一例です。


先日、某大手メーカー会社の商品開発企画に僕の考えた企画案が開発会議のテーブルにのることになりました。プロモーション戦略まで考えたので、先方の反応がいいそうです。(直接聞いたわけではないけど。)
万が一、企画がとおったらおもしろいなぁ〜と思っています。
ですが!そう、事前の会議ではまさに「上司のアイデア」になっていました。(笑。
僕が上司に話したストーリーがそのまま話されているんです。
そこに戸田の名前は出てきません。一瞬、「マジカヨ。」と思いました。
ですが、会社組織とはそういうもの。

でもまぁいいや、と。著作権じゃあるまいし。どうぞどうぞ、と。
自分の気持ちが曲がらなければ必ず企画のどこかで戻ってくるだろう、呼ばれるだろう、と考えています。
(それも期待しちゃいけないか。)
これは遠慮とは違います。

自分発信でホールドしているコンテンツはきちんと守る必要がありますが、例えば、複数で関わる企画のアイデアにいちいち「自分印」を押そうとしないほうがいい。

プレゼンは上司がするそうですが、そのやりとりも当然エネルギーを使って来てくれるのでしょう。
下から目線ですが、その企画をきちっと伝えて来てくれれば十分です。結果が出たらうれしい。

大事なことは実行するか、口だけか。フラッシュアイデアなんて誰でも思いつくし、言えるのです。例外ももちろんありますが、実際に足を使って動いている人に対して「僕のアイデアだ。」とは言うべきではないのです。
では、あなたがやったらいいんじゃない?、という話しです。


アイデアを考え、口に出し、さらに自分で実行する。それなのに横取りされる場合は?
これはしんどいですねぇ。。。