2011/11/07

健康・医療分野に実用的なSNSが登場。





ついに健康・医療分野において共感を呼びそうなSNSが始まりました。「ヘルシーマジネーション」。ピンクリボン活動や環境・社会へのCSR活動で有名なGEヘルスケア・ジャパン社が立ち上げたサービスです。ちょっとえらそうな言い方ですが、誰かやるかなと思っていたらやっぱりやりましたね。こういうソリューションは必要だと思います。


GEヘルスケア・ジャパン、医療・健康情報SNS「healthymagination.jp」をオープン


米ゼネラル・エレクトリック(GE)が展開している医療に関する世界戦略「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」の一環として開設する一般向けの医療・健康情報の総合コミュニティサイトだ。ヘルシーマジネーションでは、地域に適した技術開発、ヘルスケアITの加速、格差のない医療の提供、在宅医療の推進の4分野で、100種類のイノベーションを実施し、15%の医療コストの削減、15%の医療アクセスの拡大、ならびに15%の医療の質向上を実現することを目指している。(ニュース記事より引用。)


言うまでもなく、SNSは「ひとりじゃない。皆でつながる。」というところが最大のコンセプトです。情報の共有と共感。そして拡散。これは病気になってしまった本人以外にも苦しむ家族や友人にとっても心の支えになります。人は情報を得ることでしか、安心感は得られません。(と僕は思っています。)例えば死に直面にするような病気を患ってしまった人に「がんばろう。」とかそういう精神論はむしろタブーです。


健康上の自分の悩みや解決策を誰かに相談したい、聞いてほしい、教えてほしい。例え見ず知らずの人でも。たしかに医者は「専門家」ですからそれ以外の「素人」からの情報なんて聞く価値はない、と思う人もいるかも知れません。一理ありますが、僕は必ずしも全てがそうだとは思いません。なぜならウェブは今や「集合知」としての役割も担っているからです。


「(自分や家族が)病気であることは言いにくいし、相談しにくい。」という気持ちは多くの人が持っている感情だと思います。Facebookの上陸により、実名でSNSを使う文化が少しずつ浸透してきました。健康・医療分野のSNSで情報共有できることは医療技術が進歩するのと同じように意味のあることだと思います。


FacebookのIDでのログインが可能なので早速登録してみました。こんなことが出来るようです。


キーワードを登録することによって、自分の関心に合った記事や質問がマイページにて自動的に表示されるようになる。
質問を投稿できる。同じ悩みや経験を持った人からの回答がある。
みんなの質問に回答することができる。
みんなの健康に関する質問や回答を閲覧することができる。
気になる病気や健康の話題、最新医療に関するトピックまで、幅広い記事を読むことができる。
気になる話題、キーワードの設定も可能。設定したキーワードが関わる質問や記事の更新情報がマイページで随時チェックできる。


便利かつ実用的なサービスだと思います。


先日、スティーブ・ジョブズの伝記を一気に読みました。まるで映画のようなスピード感がありました。Appleという会社についてのストーリーや製品誕生秘話などジョブズの一生がほぼ網羅されています。そしてジョブズの「がん」についても赤裸々に書かれてありました。ジョブズがカラダを切られる(=手術)ことをずっと拒否し、菜食生活をしていたことや、フルーツやスムージーしか口にしなかったことなども詳細に書かれてありました。行き過ぎたベジタリアンはたびたび偏見にとられてしまいがちですが、この伝記により、菜食主義を負のイメージでとらえて欲しくないな、という気持ちは少しあります。


個人的にはベジやオーガニック業界でも「なぜベジなのか?」「なぜオーガニックなのか?」の必要性を別の角度から考えてみたらとても可能性があると思っています。僕は以前のエントリーで書いたように家族の一人が「がん」になってしまったことにより、「食事コントロール(食事療法)」ついて関心があります。がんと食べ物は密接な関係があるからです。


実名で個人と個人が支えあえるようなSNSがこれからの時代には必要になってくる気がしています。