2012/05/22
VFM無事終了。書いておきたかったこと。
今回もVege&Forkが無事に終わり、心底ほっとしているところです。肉体的にはヘロヘロですが、あまりゆっくり休むと寂しくなってしまうので(笑、昨日も設備返却作業も兼ねて、朝6時に家を出ました。金環日食で、グラス越しに空を見上げる人は多かったですね。
両日ともに天気も良く、完売御礼のお店も続出し、たくさんの方々にご来場いただき、主催側としては本当に感謝の気持ちでいっぱいです。改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。ツイッターやFacebookを見ていて、今回も開催してよかったと思っています。わーい!
思うことをちょっと書き散らかしてみます。
●マインドが伝播している?
心を込めて料理をし、心を込めてマッサージをする、心を込めて演奏するのであれば、やはり心を込めて主催しなければいけないものだと思っています。出店者に至っては徹夜で仕込みをされている方も多いと聞いています。商売(仕事)とはいえ、こちらとしてもその背景を忘れてはいけないですよね。関わる方全員が真剣であったということ。当日はそれまでの全員のエネルギーがぶつかってひとつの世界が出来上がる、という感じでした。そして、自分自身がそこの真ん中にいることはもの凄いモチベーションを生み出していました。まだまだ動けるぞ、と思えるんです。本当にエネルギーをもらえます。
「食に対して意識の高い人が多いイベント。」「客層がいい。」「来てる人の雰囲気がいい。」と言っていただけることは僕(ら)にとっては十分過ぎるほどの褒め言葉です。一番うれしい事かも知れません。なぜなら「これって、主催側や出店者の方たちのマインドが伝播している?」と思えるからです。そして「綺麗なママが多い!」ともよく言われます。(おぉ!)
●出店者からのチカラ
僕は全く料理をしない(出来ない?)のですが、見たり聞いたりする限り、オーガニックやベジ、マクロビオティック料理をする人たちの共通点のひとつとして「食材との対話」があるような気がするんです。包丁の入れ方ひとつにも気を使ってあげる。食べ物には生命が宿っている、という考えがあるのだと思います。だから盛りつけからサーブにもSoulを感じる事ができるんです。決して大袈裟な話ではなくて。場内をうろうろしながらそんなことを考えていました。大量生産や記号消費とは真逆の世界がここにはあるんです。
Vege&Forkの定番のマッサージブース。ハワイアンマッサージはもちろん、リフレクソロジーや無痛整体はまさに「気」やSoulによって成り立っているお店です。
「自分は何を作って、何を食べてもらいたくて、こんな世界やこんなことを伝えたい。」ということがわかっている出店者。これがわかっているお店は「伝えるチカラ」があります。Vege&Forkにはそんなお店が集まります。
人や人生もやっぱり同じで「自分が何者かをわかっている人と、そうでない人」がいる。これってとても大事なことだと思うんです。何が好きで、何が嫌いで、何をしたいかが自分でよくわかっている人って魅力的なんですよね。
僕は音楽ファンなのでそれに準えて考えるとよくわかるんです。どんなプレイをしたいのかがわかっているアーティスト。楽器のチカラは演奏者が引き出すんです。極端なことを言うと、チカラがあるアーティストは安物の楽器を使っても「自分の音」を出せるんです。そしてそれはオーディエンス/リスナーに伝わる。何十年、何百年と語り継がれる楽曲や名演と呼ばれるものはそうやって生まれたんですよね。そしてそういう風に語られるアーティストは必ず一本筋の通った哲学や美学がある。そこに主体である自分は非現実を感じて熱狂する。
インスタント(便利であること)が悪いとはいいませんが、やはり気持ちが入ってるモノやコトに人は反応するんですよね。このイベントの礎にしているところです。僕も出店者のプロ意識に負けないパワーを持って活動していこうと思っています。
「いつもとちがうもの、食べてみようかな。」という今回のメッセージは、ベジやオーガニックに特別意識はしていないけど、興味はあって、きっかけ作りを探している人に向けたメッセージでした。勝手ながら出店者の方たちと主催者のSoulを込めてみました。「さあ、どれくらい伝わっていくかな?」という思いで。
●朝体操や朗読ワークショップ
今回からミニ企画を盛り込んで見ました。たくさんの方が参加してくれました。スタッフの一人のスキルを表現できる場があってよかったです。(参加はしませんでしたがニンマリしながら見ていました。)朗読ワークショップでは「スイミー」の朗読が上手なスタッフにびっくり。みなさんそれぞれにいろんな特技をお持ちなんですよね。MAMEBOOKSにはまたお願いしたいと思っています。主体性がある企画はこれからも考えたいですし、レギュラー化していきたいと思っています。こどもブースは大人気でした。ママたちも喜んでくれているようで本当によかったです。
●何事も継続しかない
これからの時代ってとことんインスタントな世界(ITやハイテクノロジー)とアンインスタントな世界(アナログとかオーガニック)が二極化していくと思うんです。僕は両方が好きです。今も両方の世界に関わっています。現場仕事やカラダを使って汗を流すのが好きなのでイベント業は大好きで、ずっとやっていたい。
僕が最も大事にしていることはやろうと決めたことを続けること。これ以外にはありません。とにかく続けて積み上げる。規模とかマネタイズなんて後回しでいいんです。小さくてもコンセプト(伝えたいこと)が明確であること。赤字にならず、企画、制作、進行管理がきちんと出来ること。これさえ出来れば世界は広がると思っています。
相変わらずカタい事ばっかり書いてます(笑。そうそう、イベント最中はお腹がすかなくて。全然食べられない。なんでだろうと思うのですが、とにかく神経が張っちゃうんですね。もっとゆとりを持たなければいけないんですよね、本当は。夕方になって気が緩んだところで食べようと思ってもほとんど完売してました(笑。
●感謝の気持ちでいっぱい
イベントの当日運営に関係していただいた全ての方々に心から感謝いたします。特に交通整理と会場管理が気がかりでした。熱い日差しの中、汗だくになりながら誘導してくれた男性チームには頭が下がる思いです。本当にどうもありがとう。おかげで事故なく、終える事ができました。
女性チームも各方面にコミュニケーションをたくさんとってくれましたし、それぞれの役割を担ってくれました。2日間に渡ってたくさん写真を撮ってくれたAちゃんにも感謝します。(Facebookページにアップしました。)僕の活動を応援して(?)遠方ながら毎回参加してくれる友人たちにもお礼を。どうもありがとう。最後に主催者相方の戸田 希(FIKA)にも感謝しています。昨晩はちょっとだけいいワインを二人であけました。
本当は感謝の意を伝えたい人や団体、メディアの方などたくさんいらっしゃいます。全部は書けないので割愛させていただきますが、今後ゆっくりお礼のご挨拶をさせていただけたらと思っています。
次回のVege&Fork Market @麻生環境センター は2012年10月27日(土)、28日(日)を予定しています。飲食以外のコラボレーションや企画などお持ちの方がいればぜひ僕に聞かせてください。どうぞお気軽に。→(info@onetreehill.jp)情報はこのブログから発信していきます。8月中旬には出店者募集を受け付ける予定です。またみなさんにお会いできることを楽しみにしています。どうもありがとうございました。
Vege&Fork Market
戸田 耕一郎